夏のエアコン・電気代を去年より節約する10の方法!

夏の暑さに耐えられなくて、ついついエアコンを使いすぎてしまい、電気料金の請求をみてびっくり!なんて経験は誰でもありますよね。エアコンの正しい使い方を知り、しっかり節電しながらも快適に過ごせるようにしたいものですね。

今回の記事では、エアコンの電気代を抑えるために有効な10+αの方法をご紹介します。いきなり全部やろうとすると大変なので、どれか一つでもやってみようかと思っていただければうれしいです。

設定温度を28度に

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エアコンの冷房運転時に設定温度を1度上げるだけでも、約10%の節電効果があります。
 一般的に28℃設定が節電効果につながるといわれておりますが、「28℃設定では冷えない」と思われてる方は、普段設定されているより少しでも設定温度を上げることで、節電につながることだけは覚えておいてくださいね。この後、紹介する扇風機やサーキュレーター、シーリングファンなどを併用することで設定温度が高くても快適に過ごすことができる方法を紹介しています。

風量は自動運転

エアコンを効率良く使って部屋の温度を下げるには、部屋の温度が下がるまでは「強風」に設定し、その後は「弱風」にする方法と、「自動運転」で設定しておく方法があります。少しでも電気代を抑えようと、風量を「弱」に設定されている方がいらっしゃいます。最初から「弱」で運転していると、部屋が設定温度に達するまでに時間がかかってしまい、無駄な電気を使うことになります。

扇風機で部屋の暑い空気を外へ

エアコンが一番電気を使うのは、運転をスタートした時です。エアコンの冷房を入れた時というのは、設定温度と実際の室温の差が大きくなります。そのため、エアコンは一気に部屋を冷やそうとがんばります。この時に電気代が増えてしまいます。

エアコンを入れると同時に扇風機を回し、部屋の中にたまった暑い空気を外に出すようにしてみましょう。そうすることで部屋の温度が下がり、電気代のかかるスタート時の強風運転時間を短縮することができます。

ルーバーは水平

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冷房運転時にエアコンのルーバーを水平になるように設定してみてください。空気は冷えると下に、暖かくなると上にいきます。エアコンから出る冷たい空気は下におりていきます。

エアコンのルーバーを水平にすることで、冷たい空気が上から下におりてゆき、室温のムラを小さくしながら冷やすことができます。部屋の温度のムラが大きいとエアコンがまだ設定温度に届いていないと思って、さらに頑張ってしまいます。そのため消費電力が大きくなります。ちなみに暖房運転時は、ルーバーを下に向けるほうが効果的です。

エアコンと扇風機を併用

エアコンを使う際に扇風機も併用してみてください。「エアコンをつけているのに扇風機も使うなんて、節電になっていないのでは?」と思われるかもしれません。先ほどの「ルーバーを水平に」のところで説明したように、エアコンの電力を抑えるには、室温のムラをなくすことが大事です。

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室温のムラをなくすのに、扇風機の出番です。図のように扇風機をエアコンの対角線上に置くことで、冷気をうまく部屋中にまわすことができます。空気を循環させることで部屋の温度を一定に保ちエアコンの電気代を抑えます。特に温度センサーのあるエアコン本体周辺は室温が高くなりがちなので、そちらにもしっかり冷たい空気が行くようにしましょう。

頻繁にスイッチのオン、オフをしない

エアコンは最初にパワフルに部屋を冷やしたら、その後は弱風で温度をキープします。運転環境や機種にもよりますが、最初の1時間は20円前後、その後は1時間5~10円程度と言われています。運転時に一番電気を使うので、頻繁にオンとオフを繰り返すより、自動運転で継続させる方が消費電力を抑えられるのです。

2016年にエアコンメーカーのダイキンさんがこのエアコンのつけっぱなしとこまめなオンとオフについての実験を行いました。
「エアコンは“つけっぱなしがお得”という説は本当なのかを検証せよ!」|空気のお悩み調査隊がゆく|ダイキン工業
こちらの記事では以下のような実験結果がでています。

「日中9時から18時の時間帯は30分間であればエアコンを切るより、「つけっぱなし」にするほうが消費電力はすくなかった」

頻繁にエアコンのオンとオフを繰り返すのは、電気代を上げることになってしまいます。外出以外でエアコンのオンとオフを繰り返すのはどんな時でしょうか?思い当たる節がありませんか?そうです、就寝時です。

暑い夏の夜、眠りについたと思ったら、エアコンのタイマーが切れてすぐ起きてしまう。そこで、また1時間だけエアコンのタイマーを設定して眠るというような経験をしたことがありませんか?そこで、就寝時のエアコンタイマーを3~4時間に設定することがオススメです。

エアコンのオンとオフを頻繁に繰り返すより、あらかじめエアコンのタイマーを長く設定するほうが節電効果にもつながり、快適な睡眠をとることができます。

暑い夏の快適な睡眠術に関しては、「暑い夏の夜もこれで快適!エアコンを使った快眠術」という記事に詳しく書いていますので、そちらも参考にしてくださいね。

吹き出し口の下に家具をおいて風をコントロール

エアコンの吹き出し口近くに家具を置く場合は、注意が必要です。うまく配置すれば風が下の家具に当たり部屋中に風がいき届き広がります。また直接体に風が当たると体調を崩してしまう可能性がある方は、エアコンの下に家具があることでうまくエアコンの風をコントロールすることができます。ただ、エアコンの下に家具を置く際は、吹き出し口を塞いでしまわないように注意が必要です。

カーテンやブラインドを上手に使う

部屋の温度は日差しによって変わります。夏場に窓ガラスを触ると熱くなっていることがありませんか?部屋の温度とエアコンの設定温度の差が大きいとその分だけエアコンの消費電力も大きくなります。日中はカーテン、ブラインドを使って日差しを遮り、少しでも部屋の温度を低く保てるよう工夫してみましょう。日差しを遮るだけで室温の上昇を抑えることができます。

室外機に直射日光が当たらないようにする

日影の室外機

エアコンの室外機は直射日光が当たらないように、日陰を作ってあげましょう。室外機の移動は一般の人にはできませんので、すだれや外用の遮光ネットなどをつかって、室外機に陽が当たらないようにしてみてください。エアコンは室内の熱い空気を外に吐き出すことで、室内を冷やしています。そのため、室外機が直射日光にあたっていると吐き出す際の効率が悪くなってしまいます。一般に室外機を日差しから守ることで、5~10%の節電効果につながります。

フィルターの掃除

フィルターをまめに掃除するようにしてみてください。フィルターにゴミやホコリが付いた状態で運転すると、エアコンに負荷がかかり余計に電気代がかかるばかりでなく、本体の寿命を短くしてしまいます。フィルターのお掃除方法は、「エアコン掃除!自分でスッキリ仕上げるポイントは?」という記事詳しく紹介しています。お掃除機能付きエアコンのフィルター掃除については、「お掃除機能付きエアコンのお手入れは必要?」も参考になると思います。

本来のパワーが出ていないなと感じるならエアコン分解クリーニングがおすすめです。エアコンを分解して清掃するので、エアコン本来のパワーを取り戻すことができ、節電にもつながります。

エアコン分解クリーニングを行うと月額528円の節約につながるとの実験結果が出ています。

節電も意外と簡単にできることが多いですよね。効率よくエアコンを使えば、環境にも優しくて、節約にもつながります。さらに、節電には次の二点も押さえておくと良いです。

1年を通してエアコンの節電に効果的な2つなこと

オフシーズンは、コンセントからプラグを抜く

エアコンを使わないシーズンになったら、忘れずにコンセントからプラグを抜きましょう。プラグをコンセントに差したままだと、使用していなくても「待機電力」は消費してしまいます。これだけで年間約300円ほど節約につながります。

エアコンの能力があっていますか?

エアコンから冷たい風が出ているのに涼しくならないのは、エアコンの能力がお部屋の広さにあっていないことも考えられます。広いお部屋に冷暖房能力の小さいエアコンを取り付けした場合、部屋が涼しくなりにくいだけではなく、エアコンが常にフル稼働しているため電気代が多くかかり、機械の寿命が短くなるなどのリスクも発生してしまいます。

エアコンの容量と部屋の広さの目安

容量 2.2kW 2.8kW 4.0kW 6.3kW
お部屋の広さ 6畳用 8畳用 14畳用 20畳用

エアコンの電気代節約のまとめ

エアコンの冷房運転時の節電について10の方法を紹介しました。全部やろうとするとたいへんなので、できそうなことから始めるのがおすすめです。

エアコンの節電ポイント

  • エアコンのオン・オフを頻繁に行わない
  • 扇風機を併用して室温のムラをなくす
  • フィルターはまめに掃除
  • エアコンの能力を確認する

上記のポイントをおさえておくだけでも、エアコンの電気代を抑えることにつながります。今年も暑くなりそうですので、電気代を節約しながらも快適にすごせるようにエアコンとうまくつきあいたいですね。


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